外国人技能実習生とは

外国人技能実習制度

我が国で培われた技能、技術又は知識を、OJTを通じて開発途上地域へ移転する制度です。当該開発途上地域の経済発展を担う「人づくり」に寄与することを目的として創設されました。

日本国では途上国へただ金銭の補助をするのではなく、支援として世界各国の現地で人材育成を実施しています。

外国人技能実習生はそれを現地ではなく日本へ来て、日ごろから日本社会に貢献してくださっている企業様で実習し、技術を習得できるようにした制度です。

実習生は母国へ日本で学んだ技術を持ち帰るという任務を背負っています。

単に「技術」と言ってもただの「腕前」という意味ではなく、時間に対する考え方、作業の精密さや明確化、労働管理、品質の安全性を保つこと、器具の手入れに至るまでさまざまな角度から作り上げていくという点を習得しにきます。

実習生にとって企業様で実習できる期間というのは人生最大の充実した時間となり、飛躍の糧となります。

そして実習を受けた人材が母国で産業を増やし経済活動を活発にすることが日本や日本企業ができる途上国に向けた支援に繋がります。

現在、技能実習制度の送り出し国(実習生が来日できる国)は16か国ありますが、主な地域が東南アジアに集中しております。

現在一番多いのはベトナム、次に中国、フィリピン、インドネシアと続きます。最近ではミャンマーやカンボジアからの実習生も人気でどんどん増えています。

帰国後の実習生

現地の日系企業に就職する元実習生もいますが、自分で開業する元実習生がほとんどです。それは日本で実習した職種の場合もあれば、日本で貯めたお金を資金にして違う事業を立ち上げる場合もあります。

違う事業の場合、企業様で習得した技術が役に立たないのではないか?ということにもなりますが、「腕前」以外のところ、作業に対する取り組み方、日本的な繊細な考え方などが能力となり、彼らを成功へと導きます。

中には実習生を受け入れた企業様がその実習生の国に進出し、そこで支店長を任せたりする場合もあります。

どんなに小さい企業様でもフィールドは日本だけでなく、海外で成功している例もたくさんあります。その一端を担うのが一生懸命実習に取り組んだ技能実習生なのです。

しっかり考えている実習生は技能実習制度を出稼ぎ=お金のためだけでなく、すばらしい能力を得られるチャンスだと考えています。

彼らは能力が自分の財産になることを理解していますから、帰国後は大成功しています。 彼らは両親の老後、子どもに良い教育を受けさせること、自分の国で生活することを考え、しっかりビジョンを持って来日します。

帰国はそのビジョンが現実になる第一歩だともいえるでしょう。